風の影響

身体に風を当てる面積が小さくなると速い風速を好む傾向がある。そして、気温が高くなると速い風速を好む傾向がある。しかし、強制的に風速を速くすると、扇風機の騒音や風圧、目などの粘膜の乾燥が強くなる。したがって、不快感が高まり健康への影響も懸念される。エアコンにあっても、室内機のコイル温度が一定なので、吹き出し風速の変化によって冷房温度を調節しているために、扇風機と同様な傾向があると考えられる。加えて、室内空気の温度とは異なる温度の風を受けることによる身体の不均一も高まる。特に、冷房の際には床面近傍の温度が冷えるためにその傾向は強くなる。

積極的に体感温度を変えよとする場合には、扇風機でもエアコンでも身体の頭部周辺に風を受ける行動性体温調節をとる。風に曝される時間が短い積極的な快適性の追求の場合には大きな健康被害が起こらないと考えられるが、その時間が長くなるとドラフトの影響が懸念されることになる。身体のだるさや疲れやすさに象徴される自律神経の働きが不安定になる冷房病に気をつける必要がある。

スポット的な不均一な風に長時間曝されると、体温調節部位となる手や足などに耐えがたい冷たさを感じて体調も不順となる。冷えや体調不良だけでなく、頭痛や咽頭痛、腹痛、神経痛の悪化、生理不順、皮膚の荒れ、疲労感、食欲不振、かぜをひきやすいなど様々な症状が起こる。したがって、身体の一部に長時間強い風を当てたり室温と異なる風に長時間曝されることがないように注意する必要がある。